2026 年 43 巻 1 号 p. 57-60
当院は神経難病医療の提供を政策医療の1つに掲げているが,周囲に神経難病患者のリハビリテーション入院を行う施設がないため,急性期病院である当院がParkinson病(Parkinson disease:PD)や脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration:SCD)の患者に対するリハビリテーション入院を行ってきた.自力歩行が可能なPD患者81例とSCD患者25例を対象とし,平日に理学療法,作業療法を各40分間行い,一部の患者には言語聴覚療法を追加した.PD患者には週1回の音楽療法を行い,SCD患者25例中20例にはprotirelinの点滴も併用した.入院時と退院時に,PD患者ではUPDRSや歩容を評価し,SCD患者ではSARAとICARSでバランス機能を評価した.退院時の評価項目は両疾患とも有意に改善し有効性が示された.急性期病院ではリハビリテーションスタッフが少なく,機能維持に必要な定期的リハビリテーション入院が難しい点が課題であったが,障害者病棟の設立により問題点が解消されたので併せて報告する.