日本口腔診断学会雑誌
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原著
OK-432による硬化療法の代替薬としての50%高張ブドウ糖液の有用性に関する臨床的検討
林 宏泰原 八重子平良 芙蓉子重松 久夫石川 真理小倉 寛哉春山 実紀岡本 賢幸龍田 恒康山本 信治
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2025 年 38 巻 3 号 p. 128-133

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抄録
ラヌーラに対するOK-432の硬化療法の有用性はこれまでに多くの報告があるが,副反応が多いという欠点に代わる代替薬の報告は少ない。本論文は代替薬としての50%高張ブドウ糖液(以後HGS)の有用性と安全性について検討した。13年間に当科を受診したラヌーラ症例42例のうち,硬化療法が適応された10例(50%HGS:7例,OK-432:3例)を対象とし,年齢,性別,病型,処置,副反応の有無及び経過について検討した。治療効果判定は,①消失 ②縮小 ③無効の3段階とした,50%HGSでは7例中4例は消失,2例は縮小,1例は無効と判定した。OK-432は3例中3例とも2回の硬化療法で消失と判定した。また,OK-432のほうが50%HGSよりも効果は安定していたが,50%HGSは副作用が少なかった。評価としてOK-432は,50%HGSより良好な結果であったが,何らかの理由でOK-432が使用できない症例に対しては,50%HGSは有用と考えられた。
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© 2025 日本口腔診断学会
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