SIP成果報告書
Online ISSN : 2758-4089
(1)東京臨海部実証実験
インパクトアセスメント実証実験データの分析
渡部 康祐寺本 英二田村 太壱秋本 克哉
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2021 年 2021 巻 1 号 p. 73-79

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抄録

インパクトアセスメント実証実験では,多数の自動運転車両が一般道を走行する混在交通環境において,一般道への自動運転車両の混入が周辺の一般車両や歩行者に与える影響を評価した.評価にあたっては,複数交差点に設置した定点カメラの映像データ,車載カメラ映像データ,車両挙動データを組み合わせた見える化システムを構築・活用した.右左折時の捌き量は,自動運転車混入による顕著な低下は見られず,一般車両のみと比べて分散が小さくなることを確認した.一方,単路部や交差点手前等での自動運転車両の急減速挙動により,周辺車両とのヒヤリハット事象が散見された.また,横断歩道等において,自動運転によりドライバーと歩行者のアイコンタクトが不十分になることによる影響は確認されず,歩行者に対し安全な自動運転を実現できていることを確認した.周辺の一般車両や歩行者と協調した高度な自動運転実現に向けては,自動運転技術向上や自動運転車両普及に応じ,本実証実験と同様の評価を継続して実施することが望ましいと考えられる.

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© 2021 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
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