知能と情報
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原著論文
多属性効用分析を用いた森林保全政策の選定
林田 智弘西崎 一郎上田 良文片桐 英樹
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2006 年 18 巻 1 号 p. 70-80

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抄録

本論文では, 東広島市龍王山の森林保全政策における代替案を多属性効用分析を用いて, 評価する. 多属性効用分析は, 単一属性効用関数を評価し, 属性間のトレードオフを考慮して全体の効用関数を同定することによって, 複数の属性をもつ意思決定問題に対して複数の代替案から合理的に有効な代替案を意思決定者の選好に基づいて選択するための意思決定手法である. 本論文での代替案は森林保全活動の資金調達方法と森林保全に対する複数の整備項目への資金配分方法によって特徴付けられる. 意思決定者は森林保全を目的とした非営利組織 (NPO) とし, 効用関数や代替案の評価は, 龍王山からの便益を受けている市民や酒造会社などの事業主の意見を尊重して行われる.

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© 2006 日本知能情報ファジィ学会
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