知能と情報
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原著論文
可視化手法を用いた多目的最適化問題における満足解の選択支援
山代 大輔吉川 大弘古橋 武
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2008 年 20 巻 6 号 p. 850-859

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抄録
進化的計算手法は,全探索が困難な最適化問題に対して,「より良い解を,より早く」求める手法である.一方,近年の急速な計算機の発達は,この進化的計算手法の次のステージへの飛躍を可能にした.多目的最適化問題における,「より多様な解」の要求である.多目的最適化問題では,最近の計算機性能に頼ることで,数多くのパレート解が短時間で生成可能となった.これにより,獲得された多次元な評価値を持つ膨大な数のパレート解を,解析する /ユーザに効果的に呈示し,満足解の選択を支援する技術の開発が今後必要不可欠になると考えられる.本論文では,多目的最適化問題の1つである看護師スケジューリング問題において得られた多次元な評価値を持つパレート解に対し,可視化手法を適用することで,その解釈を容易にし,またユーザに対して効果的に呈示を行い,ユーザの求める満足解の選択を支援する.
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© 2008 日本知能情報ファジィ学会
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