抄録
本論文では,過去と現在の景観刺激の相互作用を考慮に入れられる都市景観の時系列解析手法を提案する.相互作用項を有するモデルと相互作用項を有しない加法形モデルの2つ評価モデルが用意され,カルマンフィルタで評価値を推定するために自己回帰過程で状態空間表現される.相互作用を考慮する必要性はこれらのモデルを都市景観の評価問題に適用したときの推定精度を比較することにより検討される.これは観測結果を加法形モデルの適用条件と照らし合わせることによっても検討される.これらの検討は相互作用考慮の必要性に対して肯定的な回答を与える.さらに,建物壁面色彩の適切な与え方に対して意見を述べる.