抄録
β-ケイ素化合物の溶媒効果解析による溶媒の相関線間の分散を調べる目的で、1-(diphenylmethylsilyl)-2-propyl 3,5-dinitrobenzoate の種々溶媒中でのソルボリシス反応速度を測定した。Winstein-Grunwald式による解析結果は溶媒系に分散が見られ、またTsuno-Fujio式では電荷の非局在化を示すパラメーターが負の値をとる結果となった。フェニル基が1置換の類似化合物では溶媒効果解析による電荷分散の考察が可能であったことから、電荷の分散によらない溶媒系の分散がβ-ケイ素化合物にあることがわかった。