知能と情報
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原著論文
曖昧なボロノイ図を利用した曲面分割による形態形成
奥 俊信
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2011 年 23 巻 4 号 p. 400-410

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抄録

曲面上に点を布置し,その点を基準にして曲面を段階的な領域に分割する,もしくは区別する方法を提案する.この方法によって自由な曲面を基にして,線的な形態から面的な形態まで形成できることを示す.基本的なアイデアは,曲面上の点を母点としたボロノイ図を適用すること,次に空間を正方格子で分割して離散化すること,そして正方格子に限定されたランダムグラフを作成し,そのグラフを用いて曲面上の距離を計測することにある.以上の方法を用いて,境界に幅を持たせた曖昧な境界をもったボロノイ図を作成することで線構成から面構成までの形態を作成できることを示す.そして具体的に,波打つ曲面,直方体,半球,自由曲面に適用した作例を示す.近年,技術の進歩により自由な形態の建築が可能になりつつあり,この方法が自由な形態の開発に役立つことを目指している.

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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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