抄録
ファジィ多項目並列評定法(FCR 法)は,ファジィ理論を応用した評定尺度法で,伝統的な評定法より被験者の態度をより自然に測定するために導入された.本論文で,集合関数表現を利用することにより,FCR法の評定値から統合値や被験者の意見の強さなどを得る基本的な手法を示す.集合関数は,「肯定」,「否定」,「肯定でありかつ否定」,「どちらとも言えない」の4つの集合への値を表す.統合値は,その集合関数のシャプレイ値とする.さらに,対立的なFCR法の設問を分析する方法を示し,それらを主要因と副要因に分けて分析する方法を示す.