知能と情報
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原著論文
代替食材推薦のための複数観点に基づく食材間関係の発見 ―相性・役割・食感に着目して―
志野 直生山西 良典西原 陽子
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 30 巻 6 号 p. 779-787

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抄録

本稿では,レシピ中で任意の食材の代替可能な食材(代替食材)を推薦するための,食材間の感性的な関係を異なる複数の観点に基づいて発見する手法を提案する.食材同士を関係づける観点としては,(観点A)残存食材集合に対する相性,(観点B)交換食材とのレシピ中での役割の類似性,(観点C)交換食材の食感との類似性,を用意した.提案手法では,(観点A)についてはレシピデータ中での食材同士の共起関係,(観点B)については食材リストを用いて生成された単語ベクトルの類似度,(観点C)についてはレシピレビューを用いて生成された単語ベクトルの類似度によって,それぞれの関係性を表現した.提案手法によって各観点によって推薦された食材について評価実験を行ったところ,全ての観点において,人間の主観評価に類似した評価が得られることを確認した.これらの結果より,提案手法を用いることでそれぞれの観点での代替食材推薦が可能であることが示唆された.

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© 2018 日本知能情報ファジィ学会
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