他者との同期運動は結びつきを強化し,他者に関連する印象を向上させる.我々は過去に,起立・着席運動の課題から人同士で得られた知見を人と仮想エージェント間に発展させた.しかし,心理実験ではエージェントが動く動画を用意しメトロノームで参加者の運動を統制する環境であった.社会応用を見据えると,疲労や飽き等により動きのテンポが変わると同期運動が成立しないことがあり得る.そこで,本研究では情報学的・工学的なアプローチも取り入れ,Kinectで参加者の動きを認識してエージェントが自動で同期運動するようにした.さらに,実験の検討事項をクリアして同期運動の効果の頑健性も検討した.結果,同期条件では非同期条件に比べ,エージェントとの一体感,及びリハビリテーションやトレーニング時のエージェントの積極的な利用といった身体活動の印象が有意にポジティブになり,頑健性や効果を現場へ導入できる可能性が新たに示唆された.