日本口腔インプラント学会誌
Online ISSN : 2187-9117
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特集 インプラント周囲のティッシュマネージメント
多数歯欠損における垂直的硬軟組織増生の役割とテクニック
石川 知弘上野 大輔大杉 和輝片山 昇宮坂 岳男北島 一福西 一浩小川 雄大井村 周嗣白鳥 伸近藤 祐輔
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2020 年 33 巻 3 号 p. 275-284

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抄録

処置の予知性を高めるためには,診査診断を十分に行い,術前に増生の目的や目標,術式の選択について明確にすることが重要である.下顎臼歯部などの非審美領域での骨増生の目標は,インプラントを機能させるために必要な骨量を確保することである.軟組織増生の目標は,補綴装置の清掃性を向上させるために必要な軟組織のカントゥアと口腔前庭を形成することである.一方で前歯部などの審美領域においては,それらに加えて隣接する残存歯に調和する自然感や審美性が求められる.すなわち,部位や患者の要望などによって求められる治療のゴールは異なり,それぞれにおいて適切な術式を選択すべきである.本稿では非審美領域,審美領域においての硬組織軟組織増生の役割と術式の選択について,症例と文献レビューを通して解説する.

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© 2020 公益社団法人日本口腔インプラント学会
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