日本口腔インプラント学会誌
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原著(臨床研究)
All-on-4 conceptに基づく全顎補綴装置に対するブラシ形態の違いによる基底面付着プラーク除去効果の比較検討
岡本 陽子, 下尾 嘉昭, 佐藤 大輔, 上杉 崇史, 宗像 源博
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2025 年 38 巻 2 号 p. 96-104

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抄録

目的:All-on-4 conceptによる全顎補綴装置に対し,音波歯ブラシで形態の異なるブラシ先端を2種類用いて,補綴装置基底面のプラーク除去効果の比較検討を行った.

対象および方法:最終補綴装置装着後,6か月ごとのメインテナンスを継続中で,ホームケアツールとして先端が通常ブラシタイプ(ソニッケアー センシティブブラシヘッド:SC)を使用している患者のなかで,先端が異なるタフトブラシ(プリニアスマイル ワンタフトブラシテーパー:PS)への変更と6か月間の使用に同意を得られた10名(男性6名,女性4名)を対象に,基底面の残存プラーク率の相違について統計学的検討を行った.

結果:基底面全体でのSC使用時の残存プラーク率は35.6%,PSは12.5%であり,PS群での残存プラーク率が有意に減少していた.部位別比較では,SC使用時の前方残存プラーク率は27.8%,中間部33.8%,後方部45.8%,PS使用時は前方部5.0%,中間部10.3%,後方部23.3%となり,両群ともに後方部の残存プラーク率が有意に多かった.また,前方アバットメント部周囲においてSC群38.5%,PS群16.6%,後方アバットメント部周囲においてSC群52.4%,PS群27.5%と,PS群は有意に低い残存プラーク率を示した.両群ともに,後方アバットメント部周囲の残存プラーク率が有意に多い結果となった.

結論:All-on-4 conceptにおける全顎補綴装置の口腔清掃においては,音波歯ブラシを用いる際,ブラシの到達性が最も重要であり,後方部へ行くほど清掃が困難であることが考えられた.

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