日本口腔インプラント学会誌
Online ISSN : 2187-9117
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総説
インプラント上部構造装着後に口腔アプライアンスを使用することの有効性に関するシステマティックレビュー
水口 一田邉 憲昌三野 卓哉堀米 拓哉黒﨑 陽子會田 英紀熱田 生近藤 祐介酒井 陽髙岡 一樹蓮池 聡山内 健介秋山 謙太郎鮎川 保則大島 正充佐藤 洋平澤瀬 隆廣安 一彦古屋 純一山田 陽一窪木 拓男阪本 貴司近藤 尚知宮𥔎 隆細川 隆司
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2026 年 39 巻 1 号 p. 3-13

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抄録

本システマティックレビューでは,固定性インプラント支持補綴装置装着後に口腔アプライアンスを使用した場合の有効性について,多面的な評価軸を用いて検討を行った.対象文献データベースは,PubMed, Cochrane Central Register of Controlled Trials, Cochrane Database of Systematic Reviews および医学中央雑誌とし,2024年3月までに発刊された原著論文とシステマティックレビューを対象とした.設定したClinical Question は,「固定性インプラント支持補綴装置装着後の口腔アプライアンスの使用は有効か?」であり,アウトカムを「上部構造の軽微な損傷,軽度の合併症」「スクリューの弛緩」「重大な合併症」とした.検索式を用いて抽出した文献385編に対して2名が独立して文献の適格性を検討し,最終対象文献7編を決定した.最終対象文献からエビデンス抽出ならびにバイアスリスク評価,エビデンス総体評価を行うことで治療法の有効性の判定を試みた結果,口腔アプライアンスの使用が軽微な合併症の発症頻度の低減に寄与しうると考えられた.一方で,既存の研究は患者の背景因子が十分調整されているとは言えないことから,これらを考慮した実験的臨床研究により,本課題が解決されることが強く望まれた.

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