抄録
われわれは口腔癌患者の上部消化管領域における同時性重複癌のスクリーニングとしての上部消化管内視鏡検査(GIF)とFDG-PET/CTについて比較したので報告する。
2006年9月から2009年8月までの3年間に口腔癌患者133例が治療前にGIFとFDG-PET/CTを受けた。GIFで5人の患者(3.8%)に食道や胃の同時性重複癌が発見され,それらは全例早期癌であった。しかし,FDG-PET/CT では1人のみしか同時性重複癌(食道癌)が発見できず,その感度と特異度はそれぞれ20%と100%であった。本研究は口腔癌患者の上部消化管領域における治療前スクリーニングとしてのGIFの有用性と必要性を示した。