日本口腔腫瘍学会誌
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Xeroderma pigmentosumに継発したと思われる顎顔面扁平上皮癌の一例
池嶋 一兆岡田 泰之相馬 重信佐熊 研高井 宏
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1990 年 2 巻 1 号 p. 20-28

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抄録
色素性乾皮症は、しばしば皮膚の癌腫を伴う遺伝性疾患として知られており、その発癌機構は、色素乾皮症のDNA修復の欠損状態によると最近報告されている。
著者らは、24歳男性の色素性乾皮症に随伴した顎顔面扁平上皮癌の一例を経験した。
初診より死亡までの期間は約8年9カ月であった。
病理解剖により、がん組織の頭蓋より脳への直接浸潤が認められた。
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© 日本口腔腫瘍学会
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