日本口腔腫瘍学会誌
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口腔扁平上皮癌の再発性頸部転移巣の臨床的および病理組織学的検討
堀越 勝草間 幹夫岸 豊子小野 富昭藤林 孝司名倉 英明榎本 昭二岡田 憲彦
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1990 年 2 巻 2 号 p. 157-163

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抄録
口腔扁平上皮癌の再発頸部転移巣の臨床的および病理組織学的検討を行った。頸部郭清手術が行われた165例のうち20例は頸部不制御のため予後不良であった。これら頸部不制御20例のN分類は, 1978年UICC分類ではN3, 1987年分類ではN2bが多く, およそ60%を占めた。しかし, 新旧両分類でNIであった5症例も頸部再発のため予後不良であった。病理組織学的検索で, 頸部不制御20例中の16例に節外転移が認められた。頸部転移部位は顎下部あるいは上内深頸部が多かったが, 頸部郭清後の頸部再発は上内深頸部が多かった。
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