抄録
1993年3月~1995年12月の期間に行われた新しい抗菌薬の臨床試験に際し, 歯性感染症の閉塞膿瘍から針穿取した膿汁から, 歯性感染症の起炎菌を同定した.採取された検体は三菱化学BCLにおいて集中同定が行われた.菌の検出が可能であったのは628症例で, 分離菌は1145株であった.
本邦における抗菌薬の新しいガイドラインでは, 歯性感染症の臨床試験は10例で良いということになっている.従って, 628症例というような多数症例についての起炎菌の同定は将来は望みが薄く, このような多数症例での報告は今回が最後と思われる.