抄録
CefemsとS.aureusをbiorecorderで37℃でshakingしながら一定時間接触させた後, Cepha-losporinaseを加えて, そのままshakingしながら培養を続けて菌の発育増殖抑制時間を測定検討した.
実験1.実験に用いたCefemsはcephalosporinase 290 units/mlによってantimicrobial activityを失うことを確認した.
実験2.Cefems 6剤とS.aureus 209Pを3時間接触させた後, Cephalosporjnaseを加え培養を続けてdelayed growth timeを測定した.0.78~6.25μg/mlについて考察すると長いものよりCEPR≧CER≧CTZ>CPZ>CET>CEZの順になった.また各cefemsにはdose dependenceがあることがわかった.
実験3.S.aureus 209Pと臨床分離のS.aureus 3株を用いCERとの接触を3時間として実験を行った結果delayed growth timeは菌株によって差があることがわかった.
実験4.実験3の菌株を用いCERとの接触を2, 3, 4時間として実験を行った結果delayed growth timeはtime dependenceがあることがわかった.
実験5.経口用CEX, CDXを用い接触時間を3.5時間としてdelayed growth timeを測定した結果1.56~6.25μg/mlの間においてCDXのほうがCEXより長いことがわかった.