抄録
子どもたちの生活の質にとって学校生活の影響は大きい.アレルギーをもつ児が学校で居心地よく過ごすための第1の方法は,本人自身がセルフケアの知識と技能を身につけ実践できるようになることである.しかし,多くの子どもたちは,しばしば本人だけでは対応することの難しい状況に遭遇し,担任,養護教諭,級友からの理解と支援が必要になる.そのためには,アレルギーをもつ児だけでなく,アレルギー以外の病気をもつ子どもなども含め一人ひとりの子どもたちに,効率よく,より良いサービスを,現場のスタッフの負担をなるべく少なく提供するための工夫,システムが必要になってくる.さらに,すべての過程において,医療スタッフ,家族と学校のスタッフとのコミュニケーションが重要となってくるが,率直に希望を述べ,できること,できないことを明らかにし,最適な対応を見出す工夫が必要である.