【背景・目的】宮崎県内保育施設における食物アレルギー(FA)対応の実態を明らかにする.
【方法】2023年9月に県内全保育施設を対象に,FA対応等に関する質問票を送付し,WebまたはFAXで回答を得た.
【結果】調査対象542施設中194施設(36%)から有効回答を得た.園児総数は15,459名,FA児は531名(3%)であった.全施設がFA児を受け入れ可能で188施設(97%)が給食提供可能であったが,13施設(7%)はアナフィラキシー(An)既往児の受け入れ不可で,対応の困難さ,有事への恐怖感が主な理由であった.アドレナリン自己注射薬(adrenaline autoinjector,AAI)所有児を受け入れ可能な110施設中,職員の判断でAAIを使用可能であるのは36施設(33%)であった.全施設中8施設が誤食での症状誘発を経験していた.
【結論】県内保育施設のFA対応では,An児の受け入れや緊急時対応に課題があり,アレルギー疾患医療拠点病院を中心に課題解決への取り組み強化が求められる.
宮崎県全保育施設を対象に、食物アレルギー(FA)対応の実態調査を実施した。回答率は36%、FA有病率は3.4%(531/15459名)であった。97%の施設がFA児への給食対応を行っている一方で、アナフィラキシー既往児の受け入れ困難や、緊急時対応への課題が明らかとなった。
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