日本小児アレルギー学会誌
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原著
臨床心理士による喘息児セルフケア支援の有効性に関する検討
-臨床症状,肺機能,および薬価からみた治療薬の変化-
松嵜 くみ子内山 浩志小田島 安平
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ジャーナル 認証あり

2007 年 21 巻 2 号 p. 222-227

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抄録
研究目的:医師と臨床心理士による喘息児セルフケア支援の有効性について,臨床症状,肺機能,薬価の変化をとおして検討する.
方法:2004年4月から2006年3月までに都内開業小児科を受診し,医師の診察に平行して臨床心理士によるセルフケア支援を行った喘息児全員,6名(男児3名,女子3名)について,セルフケア支援前後で臨床症状,肺機能(FEV1.0, V50, V25),処方された喘息治療薬の薬価,受診回数を比較した.
成績:セルフケア前後で,症状の改善,肺機能の向上が見られた.また,1ヶ月に処方される吸入ステロイドの薬価の平均は,1759.0点から180.1点,介入前の89.8%の減少(P<0.01),喘息薬全体の薬価の平均は,10232.3点から6804.2点と介入前の33.5%の減少(P<0.05)がみられた.受診回数は1ヶ月平均2.8回から1回に減少した.
考察:医師と臨床心理士による,セルフケア支援によって,症状の改善のみならず,治療費の負担軽減も期待できることが示された.
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© 2007 日本小児アレルギー学会
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