日本小児アレルギー学会誌
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原著
喘息発作の程度と重症度に対する保護者側と医師側の認識の違い
目澤 憲一横山 達也杉本 日出雄中野 裕史安田 正西牟田 敏之
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ジャーナル 認証あり

2007 年 21 巻 2 号 p. 213-221

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抄録
千葉,神奈川,埼玉県内の小児科医の協力のもと,小児気管支喘息の治療中のため受診した患児の保護者・担当医に対して発作程度,重症度(発作型)に対する患者側と医師側の認識の違いについてアンケート調査を行った.その結果,(1)発作程度は保護者・医師ともJPGL2002より軽く判断する傾向にあった.医師では,JPGL2002より34%が軽く判断し,62%が同判断であった.(2)症状・頻度から見た重症度では,保護者は,軽症では重く,重症では軽く見る傾向があった.(3)治療ステップでは,医師は実際に行っている治療より軽いステップだと判断する例が38.5%あった.(4)現在の治療ステップを考慮した重症度では,医師は,JPGL2002より軽く判断する傾向にあった.JPGL2002よりも医師が重症度を軽く判断しているために,治療が不十分となっている患児が少なからず存在する.患児・保護者の教育と共に医師側にもガイドラインの浸透度は十分とは言えないので,更にガイドラインを普及する必要であると思われた.
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© 2007 日本小児アレルギー学会
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