日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
Print ISSN : 0914-2649
ISSN-L : 0914-2649
第44回日本小児アレルギー学会シンポジウム2 小児気管支喘息治療・管理ガイドライン -解決すべき課題と今後の展望-
乳児喘息の病態と治療法の展望
徳山 研一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2008 年 22 巻 1 号 p. 39-43

詳細
抄録
乳児喘息の呼吸生理学的,病理学的変化がその長期予後にどのような影響を与えるかは検証されていない.多くの喘息児が乳幼児期に発症することを考えるとこの時期における早期治療介入(early intervention)が喘息の進展を阻止する可能性がある.乳児喘息の病態は不明の点が多いが,キーとなる炎症性メディエーター,気道の細胞・組織の解析が進めば,ターゲットを絞った治療が可能になるかもしれない.現時点では乳児喘息の発症を阻止する予防法や長期予後を改善するエビデンスのある治療法は明らかにされておらず,今後の検討課題である.
著者関連情報
© 2008 日本小児アレルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top