抄録
我々は,鶏卵白アレルギーの発症,寛解に関与する遺伝子の網羅的な検討を,DNA マイクロアレイを用いて行い,病態の把握,診断に有用なマーカー遺伝子の探索を試みた.鶏卵アレルギー患者,非鶏卵アレルギー児を対象に,マイクロアレイ解析を行い,抗原刺激後に CD4+細胞にて,非鶏卵アレルギー児と比べて鶏卵アレルギー患者で発現が有意に増加する遺伝子として cytokine inducible SH2-containing protein(CISH)を選択した.また,CISH は real-time PCR の検討においても,鶏卵アレルギー児で有意な増加を示した.CISH が鶏卵アレルギーの病態形成に関与し,診断のマーカーとなる可能性が示唆された.