日本小児アレルギー学会誌
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食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009解説
第V章 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
相原 雄幸
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2010 年 24 巻 2 号 p. 257-264

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抄録

食物依存性運動誘発アナフィラキシーはまれな疾患であるが,正しく診断し原因食物を同定することができれば患者のQOLを飛躍的に向上させることができる.確定診断には,疑わしい食物の除去試験だけでは不十分なことも多く,最重症例を除き,誘発試験を実施することが望ましい.しかしながら,これまで標準的誘発試験法は確立されておらず,さらに誘発試験の陽性率が高いとは言えないため,原因食物の同定は必ずしも容易ではなかった.
平成21年4月に日本小児アレルギー学会から食物アレルギー負荷試験のガイドライン2009が発刊され,その中に食物依存性運動誘発アナフィラキシーの誘発試験の標準的方法を記載した.そこで,ここではこの標準的誘発試験法について紹介し,今後の診断率の改善により患者のQOL向上に貢献できることを期待している.

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© 2010 日本小児アレルギー学会
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