日本小児アレルギー学会誌
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小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2008解説「ガイドラインをどう読むか」
第12章 運動誘発喘息(EIA),運動療法
小田嶋 博
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2010 年 24 巻 3 号 p. 337-340

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抄録

小児気管支喘息患者では個人の体力に応じた運動負荷を行なえば発作が誘発(運動誘発喘息)される.重症例程,また年長児程頻度が高く臨床的にも問題となる.診断には運動負荷を行なうがいくつかの方法があり,日常臨床,日常生活の実際との関連も考慮して実施する.治療はβ2刺激薬の運動前の予防投与を基本とし,運動は予防しながら実施することが,運動誘発喘息の軽減に連がる.その他,トレーニング効果,ウォーミングアップ効果も考慮して運動に参加させていくことが肝要である.

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© 2010 日本小児アレルギー学会
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