J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本小児アレルギー学会誌
Vol. 26 (2012) No. 1 p. 190-199

記事言語:

http://doi.org/10.3388/jspaci.26.190

総説

小児の気管支喘息(喘息)の増悪因子としては,過去および我々の最近の報告からライノウイルスとrespiratory syncytial(RS)ウイルスが主であると考えられる.ライノウイルスは,年長児や成人で,喘息を悪化させる最大の原因である.さらに,最近の報告では,学童期の喘息発症のリスクとしては,乳幼児期のライノウイルス感染が最も強力な予測因子であると結論している.一方,RSウイルスは,乳幼児において,細気管支炎を含めた下気道感染の主要な原因であり,喘息の症状増悪を来す.最近のケースコントロール試験から,乳幼児期のRSウイルスによる下気道炎は,年少児においては,反復性喘鳴や喘息発症との関連があるが,年長児では,その影響が少なくなる傾向がある.本レビューでは,小児喘息の発症と増悪におけるライノウイルスとRSウイルス感染の関与について自験例を含めて解説する.

Copyright © 2012 日本小児アレルギー学会

この記事を共有