【目的】アトピー性皮膚炎 (AD) 患者における秋冬の石けん使用の有効性について検討した.
【方法】当院通院中の小児AD患者で, ステロイド軟膏の定期塗布が3日に1日未満でコントロールされている児を対象に非ランダム化介入試験を行った. 片側の上下肢には石けんを用い (石けん側), 反対側は湯洗いのみ (非石けん側) を4週間継続した. 主要評価項目は石けん有無でのEASIスコアの変化値の差とした.
【結果】26人で解析した. 石けん側と非石けん側のEASIスコアの変化値の平均 (以下同様) は−0.10±0.4, −0.03±0.3 (p=0.48), POEMスコアは1.4±1.6, 1.4±1.6 (p=0.95), ステロイド軟膏追加塗布回数は7.7±11.1回, 7.7±12.6回 (p=1.0) と差はなかった. 参加者評価は, 石けん支持群が4人, 不変群 (どちらでもいいと回答) は17人, 石けん不支持群が5人であった.
【結論】ADのコントロール良好な児において, 秋冬は石けん使用の有効性は認めなかった.