2020 年 34 巻 2 号 p. 303-311
背景:喘息発作時には全身性ステロイド薬が一般的に投与されているが,経口ステロイド薬の適切な投与量や投与期間についてはコンセンサスが得られていない.
目的:小児喘息発作時の経口ステロイド薬の治療計画による臨床効果の差異について,システマティックレビューにて評価すること.
方法:20歳未満を対象とした無作為化比較試験で,喘息発作に対する経口ステロイド薬の治療計画による臨床効果を比較したRCTについて検討し,メタ解析を行った.
結果:9研究のランダム化比較試験を検討し,喘息発作による入院,再入院,喘息症状の改善,有害事象については治療計画による有意差を認めなかった.また,重篤な有害事象はいずれの研究でも認めなかった.介入方法が研究毎に異なるため,多くの研究でメタアナリシスを行うことができず十分な評価ができなかった.1研究を除きすべて2歳以上の検討であった.
結論:小児喘息患者の発作時に経口ステロイド薬の治療計画(種類,用量,投与期間など)の違いによる臨床効果の差異はない.