2021 年 35 巻 1 号 p. 8-13
治療の進歩はアレルギー疾患の治療成績を向上させ,患者のQOLを著しく改善させたが,ガイドラインに基づいた適切な治療を普及させるためには多職種協働によるチーム医療を推進する必要がある.また,治療の進歩に伴って発症予防や治療に関する選択肢が多様化しており,その結果として臨床的な不確実性が高く最善の選択がわからない状況が生まれている.特に難治例において,患者や保護者が意思決定の判断に迷う局面が増えている.医療スタッフは共有意思決定(Shared Decision Making,SDM)の考え方を念頭に置きながら各々が持つ最新の専門的知識を提供し,多職種協働で患者や保護者の意思決定を支援する必要がある.