日本小児アレルギー学会誌
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シンポジウム 1:疫学データーからアレルギーマーチを考える
学会調査から考えるアレルギーマーチ
吉田 幸一
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ジャーナル 認証あり

2024 年 38 巻 1 号 p. 37-41

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抄録

日本小児アレルギー学会の疫学委員会や喘息死委員会は,これまで会員の皆さまから多くの情報を提供していただき,学術集会や学会誌にてその結果を報告してきた.1990年から行われた喘息死例の登録・解析による喘息死レポート,2006年から実施されている喘息重症度分布経年推移に関する多施設検討は喘息の重症度と治療の経年的な変化を報告している.これらの調査により小児喘息の動向が明らかになり,それらの調査結果は小児気管支喘息治療・管理ガイドラインに反映され日常診療へ役立てていただいている.本稿ではこれらの調査を振り返り,アレルギー疾患発症後の視点でアレルギーマーチを見直してみたい.

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© 2024 日本小児アレルギー学会
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