「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023」の第8章「急性増悪(発作)への対応」では,急性増悪(発作)に関して,臨床上重要と考えられる課題についてClinical Questionが設定された.発作強度判定に基づき,最適な治療法を選択するために重要と思われる項目を取り上げた.
急性増悪(発作)に対しては,呼吸器合併症を含めた「医療機関での対応」と「家庭での対応」に分けて考える.医療機関では,治療と並行して,正しい診断と発作強度の判定を行う.家庭では,急性増悪(発作)を認めた時点から早期対応を心がけ,症状の重症化と遷延化を防ぐことが重要である.