喘息治療剤, 塩酸アゼラスチン (AZPT), 塩酸プロカテロール (PROC), アミノフィリン (AMIN) のNK活性, LAK活性に及ぼす影響の検討を行った.
1) NK活性は, AMIN, PROCにより濃度依存性に抑制された. 薬物学的濃度においても軽度抑制が認められたが高濃度IFN-α添加により回復した. AZPTでは抑制されなかった.
2) LAK活性は, AMINにより濃度依存性に抑制された. 薬物学的濃度においても抑制が軽度に認められたが高濃度IFN-α添加により回復した. PROC, AZPTでは抑制されなかった.
3) NK細胞関連表面マーカーの Leu-7, Leu-11, OKT-1抗原への高濃度AMINによる影響は認められなかった.
4) 小児喘息児 (10-12歳) において, NK活性と Theophylline 血中濃度との関連を検討したが, Theophylline 血中濃度上昇に伴いNK活性低下の傾向を認めた.