日本小児アレルギー学会誌
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ペニシリン耐性肺炎球菌による反復性下気道感染を有する気管支喘息例の臨床的経過
高村 まゆみ小田嶋 安平伊東 三吾井村 総一
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1999 年 13 巻 2 号 p. 15-20

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抄録
気管支喘息発作の誘発要因として感染は重要である. 今回, われわれはペニシリン耐性肺炎球菌による反復性の下気道感染を有する気管支喘息8症例について, 臨床的検討を行った. 対象例は年齢が1歳10ヵ月から4歳1ヵ月と低く, 吸入抗原陽性は2例のみで, 重症度は全例重症に属し, 免疫学的には, IgA欠損症が1例, IgG2サブクラスが正常の下限が1例, 肺炎球菌特異IgG2抗体価は全例低値を示した. 治療に抵抗を示した5例に少量エリスロマイシン長期投与を行ったところ一部の症例に効果がみられた.
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