2003 年 17 巻 2 号 p. 210-216
ロイコトリエン受容体拮抗薬 (プランルカスト) が小児気管支喘息患者の Exercise-Induced Bronchospasm (EIB) に対して有効であるかを検討した. 対象は7~14歳 (平均11.0歳) の無症状期の小児気管支喘息患者17名で, 多施設二重盲検交叉比較試験により行った. 試験薬剤を試験1日目の夕食後と2日目の朝食後の合計2回投与し, 自転車エルゴメーターで運動負荷し, スパイロメーターにより肺機能を測定した.
その結果, プランルカストは, インアクティブプラセボに比較して運動負荷による肺機能 (FVC, FEV1.0, PEF, MMF, V50, V25) の低下を有意に抑制した.