日本小児アレルギー学会誌
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臍帯血IgEならびに IgE-binding factor, 新生児血IgEとその後のアレルギー疾患の発症について
向山 徳子岩崎 栄作遠山 歓山口 公一市川 邦男宮林 容子増田 敬馬場 実難波 敏彦
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1993 年 7 巻 3 号 p. 134-142

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抄録
出生時より, 小児アレルギー疾患の発症の予測を検討するため, 臍帯血中のIgEならびに IgE-binding factor (IgE-BF) および新生児血IgEを測定した. 1988年11月より1991年10月までの3年間に出生した新生児555例につき, その後1年~3年の経過観察によりアレルギー疾患の発症との関連につき検討を加えた.
臍帯血IgEは非アトピー群において98.5%の症例は0.5IU/ml未満であり, アトピー群においては0.5IU/mlを境に二峰性を示していた.
二親等内の家族歴にアレルギー疾患の保有があり, 臍帯血IgE値が0.5IU/ml以上の症例においては70.3%にアレルギー疾患の発症がみられた. 二親等内の家族歴にアレルギー疾患を保有せず, 臍帯血IgE値が0.5IU/ml以上の場合は66.7%にアレルギー疾患の発症がみられた.
一方, 二親等内の家族歴にアレルギー疾患を保有せず, 臍帯血IgE値が0.5IU/ml未満の場合は, アレルギー疾患の発症は10.9%であった.
二親等内の家族におけるアレルギー疾患の保有と, 臍帯血IgE 0.5IU/ml以上の組合せが最も発症率が高かった.
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