抄録
アレルギー患児182名のIgG subclass をELISA法で測定し検討をおこなった. 正常コントロールの-2SD以下を低値とした場合, 25名 (13.7%) にいずれかの subclass 低値を認めた. 低値例の88%の総IgG値は正常であった. IgE値と subclass 低値例とに相関はなかったが, IgA低値例に subclass 低値例を多数認めた. 重症度との関連では気管支喘息の重症例にIgG subclass 低値例が多かったが, アトピー性皮膚炎の重症度とは相関を認めなかった.