小児歯科学雑誌
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乳歯列期における頭部エックス線規格写真の角度的計測値およびKimの分析について
植村 美登里進士 久明河野 美佐小笠原 榮希本川 渉内村 登
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1996 年 34 巻 1 号 p. 21-28

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抄録

近年,日本人小児に於いては不正咬合の発現が増加傾向にある。不正咬合の診断には頭部エックス線規格写真分析が,必須であると言っても過言ではないほど重要である。しかしながら,現在用いられている正常咬合を有する者の基準値は,昭和30年代に作成されたもので,小児の身体発育が変化して大きくなっていることを考えると,見直す時期ではないかと考えられる。
本研究では,当科に診断資料として保存蓄積された頭部エックス線規格写真を用いて,乳歯列正常咬合の基準値を作成した。さらにその結果を,昭和30年代に作成された基準値と比較してみた。
また,乳歯列に於いて,Kimの分析を応用することが可能か検討してみた。
その結果,乳歯列正常咬合の基準値は,昭和30年代のものと比較して,Occlusal plane,L-1 to Mandibular,FH to SNなどの項目に有意差が認められた。
また,その他の咬合の分析結果は,それぞれいくつかの項目で正常咬合の平均値との間で有意差を示した。また,Kimの分析は,乳歯列期の咬合の診断に有効であることが示唆された。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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