小児歯科学雑誌
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産科併設歯科の母子歯科保健システム
当院のシステムと外来患者実態調査について
山本 誠二新谷 智佐子石黒 延枝中村 隆子島袋 郁子壼内 智郎下野 勉滝川 雅之竹本 弘枝
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1998 年 36 巻 5 号 p. 877-882

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抄録

乳幼児から成人にわたる継続した口腔内管理を実現すべく,平成5年4月に産科に併設して,歯科医院を開設した。現在まで,小児歯科を中心とした取り組みを行い,地域歯科医療に貢献してきている。今回,当院の歯科保健システムを紹介するとともに,平成8年1月から平成9年12月までに当院を受診した初診患者の動態を調査したので報告する。
1)調査期間に受診した初診患者は,男児650人,女児571人,計1,221人であった。
2)平均年齢は2歳11か月であり,全対象者に対して1~2歳児の割合が約60%を占めていた。
3)併設する産科を出生場所とした対象者の割合は53%であった。
4)初診時の主訴では,口腔内の予防に関することを主訴として受診した者の割合は46%であり,齲蝕に関することを主訴として受診した者の割合は39%であった。
5)全対象者のうち齲蝕経験のないものの割合は33%であり,重症齲蝕を有するものの割合は19%であった。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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