小児歯科学雑誌
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研磨ペーストを用いたプラーク付着抑制効果について
鈴木 克政渋井 尚武清水 栄哉尾島 光栄
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2000 年 38 巻 3 号 p. 536-541

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抄録
ポリッシングペースト3号®とポリッシングペースト1号®を用いて歯面研磨後の滑らかになった歯面が,非研磨の粗造な歯面とどのような違いがあるのか,プラーク付着抑制効果について,ボランティアを募り研磨24時間後のプラーク付着抑制状況を調査し,以下の結論を得た。
1)術後の研磨側・非研磨側のプラークスコアー間には0.01%の危険率で有意の差を認めた。
2)第1日目と第2日目の術後のプラークスコアー間にも有意の差を認めた。
3)被験者の利き腕による差,および,実験側を左右どちらにしてもデータには片寄りがないことが分かった。
以上のことからポリッシングペースト1号®・3号®を用いて徹底的に歯面研磨を行い,歯面を滑らかにすれば,その後のプラークの付着抑制効果は非研磨の部分と比較して有意に高いことが被検者の同一口腔内においても確認することができた。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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