小児歯科学雑誌
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小学校女児における口腔の健康状態の年次変化に関する研究
本橋 正史山田 博元開 富士雄加藤 栄行矢野 理堀内 由今井 敏子深田 英朗
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2003 年 41 巻 4 号 p. 671-679

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抄録
学校歯科保健対策は,口腔疾患に関する様々なリスク因子の影響評価に基づいて実施すべきである.児童における齲蝕あるいは歯肉炎のリスク因子の分析に必要な仮説を導出するためには,口腔の健康状態の変化について観察する必要がある.そこで著者らは,1994~2001年における女子小学校の児童の歯,歯肉,歯の沈着物,矯正装置の状態の変化について観察した.
その結果,現在歯に齲蝕経験を有する児童の比率および未処置歯を有する児童の比率は,ほぼ着実に低下してきたことが観察された.しかし歯垢付着が陽性であった児童の比率および歯肉炎が陽性であった児童の比率の変化に,一定の傾向がなかった.これにより,齲蝕の減少は歯垢沈着以外の要因の変化と関連していた可能性が示唆された.
一方,歯石沈着について陽性であった児童の比率は1998年以後上昇し,付着は下顎前歯部に集積していた.また矯正装置または保隙装置の装着を認めた児童の比率は,1998年以後の方が1997年以前より若干低い傾向がみられた.近年における齲蝕や歯肉炎の罹患率の低下については,疫学要因との関係について改めて総合的に分析する必要性があると考えられた.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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