日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(04) 運動生理学
04生−26−口−24 イミダゾールジペプチド(IMDP)摂取が運動時の局所筋疲労に及ぼす影響
*谷 明香宮本 芙美香伊藤 剛大藤 潤也長田 結衣森田 美希中西 増代伊東 太郎
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p. 155_3

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抄録

 IMDPの摂取が、最大努力の単関節運動を繰り返し実施した際の局所筋疲労とパフォーマンスに及ぼす影響について精査することを目的とした。被験者は女子大学生13名とし、単盲検パラレル法を用い、試験食のプラセボとIMDP含有カプセルを順に、2週間ずつ摂取させた。また、無作為に抽出した対照群にはIMDPではなく、プラセボを摂取させた。局所筋疲労を誘発する運動課題は、IMDPの摂取前後に、BIODEXを用い、最大努力の等速性膝伸展運動(角速度は60deg/sec)を0.5Hzの頻度で50回繰り返し行わせた際に、発揮トルクと合わせて外側広筋、内側広筋、大腿直筋のEMGを記録した。また、運動前および運動後に、血中乳酸濃度を測定した。IMDPの摂取前後において、発揮トルクのピーク値、平均値および各筋の筋放電量には、有意な差が認められなかった。一方、血中乳酸濃度において、IMDP摂取後に有意な低下が認められた(p<0.05)。以上より、IMDPの摂取後において、パフォーマンスは変化しないにも関わらず、有意に血中乳酸濃度が低下する結果を示し、単関節運動時におけるIMDPの局所筋疲労の抑制効果が示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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