日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(08) 測定評価
08測−24−ポ−37 高次脳機能に着目した複数課題反応時間テスト法の提案
*四家 千里佐々木 雅咲子原 光希フチ イェリトゥ村山 敏夫
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p. 236_1

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抄録

 高齢者の転倒には敏捷性が関連していると言われ、敏捷性を評価するための反応時間の測定は自身の運動機能を知るために極めて重要である。我々はこれまで、高齢者の反応時間測定の負担軽減を目的として、椅子立ち上がりの単純反応時間(座位立ち上がり反応時間測定法)の測定と評価表の作成を行ってきた。しかし、実際の生活環境では単純反応時間テストと同様な場面よりも、思いがけない咄嗟の場面こそが転倒のリスクを高めており、不意な場面を想定したテストの実施が転倒予防教室など現場に役立つ評価に繋がると考える。そこで、複数課題を遂行させながら計測する椅子立ち上がりの反応時間(座位立ち上がり複数課題反応時間テスト)の結果から、転倒予防における運動機能評価の測定法の検討を行う。ここでは、筋電図を用いることで外部刺激から筋が動き出すまでの時間(神経伝導時間)を抽出する。全身反応時間の評価として従来から用いられている反応時間テストと、ここで提案する複数課題反応時間テストを対比することで、転倒予防に向けたより具体的な運動プログラムの開発や評価法の提案」に繋がるものと考える。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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