日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方−26−口−17 アルペンスキー回転競技におけるタイム分析
2016 FIS World Cup(Naeba)を対象として
*近藤 雄一郎竹田 唯史
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p. 247_2

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抄録

 計測競技であるアルペンスキー競技においては、レースにおける区間タイムの変動及びゴールタイムからパフォーマンスの特徴や技術的課題を明らかにすることが重要である。本研究は、アルペンスキー回転競技における世界トップレベルの選手と日本人選手を対象としてタイム分析を行い、両者間で滑走タイムの差が生じる区間を明らかにし、タイム差の要因を明らかにすることを目的とした。研究方法は、2016年2月に苗場スキー場(新潟県)で開催されたFIS World Cup回転競技の1本目を対象とした。タイム分析では、本競技における上位選手と日本人選手の区間タイム(2カ所)及びゴールタイムについて、公式結果を基に比較検討した。また、デジタルビデオカメラで撮影した動画から、動作分析ソフトを用いて各選手の滑走軌跡を作成した。分析の結果、日本人選手はスタートから第1中間計時までの区間において大きなタイム差がついていることが明らかになった。また、滑走ラインについては、次ターンを始動するまでの切り換えのタイミングがゲートを通過してから長く、ゲート通過後のターン弧が大きくなっていることが明らかになった。

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