日本体育学会大会予稿集
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第67回(2016)
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一般研究発表(10) 保健
10保−24−口−01 スポーツ現場における指導者の安全意識に関する研究
コーチ、トレーナーから学ぶ
*米山 拓希
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p. 280_1

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抄録

 スポーツ振興センターの調べでは、平成10年度~平成26年度の16年間で小学校から高校までの学校管理下で計730件(死亡558例、障害172例)もの重大事故が報告された。これを受け、平成24年には中教審から答申が示され、その中で中学・高校の課外活動での事故件数の増加が指摘され、学校安全における重要な課題として位置づけられた。先行研究では、学校におけるスポーツ傷害の予防は、教職員だけでは難しく、専門家(アスレティックトレーナー等)による介入が必要と結論付けられたが、実情を考えると不可能と言わざるを得ない。そこで本研究ではスポーツ現場で指導にあたるコーチ、トレーナーの安全管理についての対応、考え方を明らかにするとともに、そのスキル向上の過程についても調査することにより、教員に求められる危機対応能力及び問題意識の向上を目的として行なった。調査はスポーツ現場で活動するコーチ、トレーナーを対象とし、最も熟練度の高いトレーナーのインタビューから、安全対策に関する能力及び意識を中心に質問項目を作成し、半構造化インタビューを行なった。インタビューの結果、熟練者と非熟練者には「想定の範囲」において顕著な差異が認められた。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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