日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第67回(2016)
会議情報

一般研究発表(10) 保健
10保−25−口−12 男性が養護教諭として子どもの身体教育にもっと積極的に携わるためには
「第5回男性養護教諭友の会」参加者の救急処置に対する意識をもとに
*佐々木 良輔
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 283_3

詳細
抄録

 ●近年、子どもの保健室利用数が増え、その訴求内容も多様化・深刻化している。そのため、養護教諭を複数配置にする等、定数増員が社会から要請されている。一方、男性の養護教諭の配置数が最近徐々に増えてきた。今後予想される養護教諭の採用数拡大に対し、男性もその需要に応えていく必要がある。●そこで本研究では、学校において子どもたちには絶好の保健指導の機会となりえる、救急処置(傷病の応急手当等)に焦点を当てる。中でも、男性養護教諭の救急処置に対する意識を明らかにし、今後、女性だけではなく男性ももっと積極的に養護教諭という職業として子どもの身体教育に携われるような学校環境を推進・構築するための資料の獲得を目的とした。●方法は、「第5回男性養護教諭友の会(2014年)」の参加者を対象に、“一次救命処置”・“応急手当”・“その他の対応”等を内容とした質問紙を用いて、集合調査を行うこととした。●まとめると、養護教諭に男女は関係なく、専門職として幅広い知識と技術を持つため研修を受け学び実践するべきであって、その上で、男性養護教諭は「父性」等といった“男性性”を活かし、児童生徒対応を行うべきであるとの結論に至った。

著者関連情報
© 2016 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top