主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第67回大会
開催地: 大阪体育大学
開催日: 2016/08/24 - 2016/08/26
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障害や外傷による身体機能の低下をいかに効率的かつ合目的性をもって改善させるか、という視点は、スポーツ競技、一般社会生活のいずれにおいても重要である。スポーツ場面でのアスリートの競技力向上、医療現場での障害後の機能回復を実現してきた背景には、現場での経験集積と科学的根拠の裏付けがある。本セミナーでは、スポーツ領域でのアスリートの障害(中田)、医学領域での神経機能障害(河島)、それぞれに携わる立場から、障害の評価と改善のためのアプローチについて紹介し、スポーツ場面とリハビリテーション場面にシームレスに共有可能な、身体機能の最適化のためのビジョンについて探ってみたい。具体的には、リハビリテーション領域での姿勢障害の評価と改善のための新たなアプローチを企図して開発された「重心動揺リアルタイムフィードバックシステム」を題材として、リハビリ場面での活用場面や効果についての知見を示し、アスリートにおけるコンディショニング・トレーニング場面での活用の可能性について議論する予定である。