日本体育学会大会予稿集
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第67回(2016)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教−26−ポ−22 「南中ソーラン」の体育教育的意義と課題の検証
北海道宗谷地域の中学校教員を事例として
*侘美 俊輔
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p. 323_3

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抄録

 稚内市立稚内南中学校で誕生した「南中ソーラン」は、1993年に開催された第10回「民謡民舞大賞全国大会」においてグランプリ(内閣総理大臣賞)を獲得した。それ以降「南中ソーラン」は宗谷地域、札幌市で開催されるYOSAKOIソーラン祭りなど様々なメディアやイベントで取り上げられ、2015年にはミラノ万博で演舞された。今日「南中ソーラン」は、稚内というローカルから出発し、世界へと発信されている郷土芸能の1つである。しかしながら、稚内市をはじめとする稚内市内の各小中学校において、この「南中ソーラン」の位置づけに少々苦労している。特に保健体育科教員は、第1に地域の伝統芸能として、第2にダンス領域としての南中ソーランという2つの側面に悩まされている。そこで、本報告は「南中ソーラン」を「郷土芸能(文化活動)」の1つとして位置づけ、それを中学校体育科教員の視点からその今日的意義と課題を検証することを目的としている。本報告では、宗谷地域の保健体育科教員を中心に聞き取り調査を行い、その結果を報告する。

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