日本体育学会大会予稿集
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第67回(2016)
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一般研究発表(14) 介護福祉・健康づくり
14介−25−口−03 医療機関と連携したメディカルフィットネスという事業形態が施設利用者の行動変容と身体に及ぼす影響
*池田 正直村山 敏夫
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p. 348_3

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抄録

 近年、高齢化にともない中高齢者の健康増進を目的とした試みが多く行われている。その中でメディカルフィットネスは、運動施設に医療的要素を取り入れたものであり、健康増進効果、医療費・介護保険費抑制効果について有効であると考えられる。本研究では、メディカルフィットネスを利用することによる運動療法の可能性について検証する。施設利用者の特徴および身体機能の評価を目的とし、メディカルフィットネスを利用する39名(男性16名、女性23名)に対し半構造化面接にて運動へ無関心期から維持期に至るまでの経緯を尋ねた。また、施設入会時および半年毎に体力テストを実施し、利用者の身体機能について評価を行った。面接の回答はエスノグラフィーにて分析した。体重コントロールや疾病予防改善を目的とする回答が多くを占めた。結果をカテゴリーに分類し、施設において重要視する点を回答の多かったものから「医療的要素」、「運動」、「その他」の3群に分けた。それぞれの群で身体機能の比較検討を行った。メディカルフィットネスにおいて利用者がどのような考えや運動習慣で行うことが最も効果的であるのか検討する。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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